【博学連携】平舘高等学校との連携プロジェクト 第3期始動〔1報〕
2017年07月31日
岩手県立博物館は、平成27年度より博学連携の一環として県立平舘高等学校との共同プロジェクトを実施しています。
初年度は、家政科学科の課題研究授業として行われ、被服班に在籍する3年生9名の皆さんが当館体験学習室ハンズオン「鹿鳴館ドレス」2着の制作にあたりました。当館は、明治中頃に岩手県令(現在の知事)の職を務めた石井省一郎氏の妻・應子氏が鹿鳴館で着用したとの言い伝えが残る2種類のドレスを所蔵しています。その明治時代のドレスをモデルとしながらも、実際に着用するであろう小学生が着脱しやすい工夫を施した見事な作品を制作しました。
昨年度は、同じく体験学習室ハンズオン「近代女学生の制服」を制作しました。上衣の着物は2年生、下衣の女袴は3年生が担当しました。
また、髪を結ぶリボンも同校の校章デザインに使われている「ムラサキ」を用いた昔ながらの紫根染めの技法で家庭科クラブの皆さんが染色しました。
第3期目となる今年度は、2ヶ年計画で「雫石あねこ装束」に挑戦します。
初回授業は7月31日(月)。
制作をになう生徒の皆さんは夏休みを利用して、岩手県有形民俗文化財の指定を受けている「雫石地域の野良着(岩手県立博物館所蔵)」の観察調査などを行う予定です。
今年度も、このホームページを通じて、平舘高校の皆さんの取り組みの様子をお知らせいたします。
本件のお問い合わせ:学芸第三課博学連携担当(川向、近藤)