

- サイズ
- 92 mm
- 採取地
- 陸前高田市矢作町飯盛
- 時代
- ペルム紀
- 地層名
- 上八瀬層
- 所蔵先
- 陸前高田市立博物館
- 解説文
-
岩手県陸前高田市で見つかった中期ペルム紀の化石密集砂岩です。
陸前高田市矢作町飯森付近に分布している中期ペルム紀の地層(上八瀬層)は、豊富な化石を含むことで知られています。
この標本では、砂岩中に腕足動物の化石が密集した状態が観察できます。これは、おそらく当時の海の中を流されてきた腕足動物の死骸が一箇所に溜まり、それがそのまま化石となった状態を見ているものと考えられます。
この標本は、旧陸前高田市立矢作小学校に長年保管されていたもので、1918(大正7)年に東北帝国大学(当時)の早坂一郎氏と博物学者の鳥羽源蔵氏によって鑑定された標本と見られ、当時書かれた標本ラベルも残っています。 - 参考文献
大石雅之・熊谷 賢・永広昌之・真鍋 真・本多文人,2013.旧陸前高田市立矢作小学校に保管されていた飯森産ペルム紀化石標本の古生物学史的意義.化石,93,123ー130.