腕足動物 リットニア リクソフェニ

陸前高田市立博物館

腕足動物 リットニア リクソフェニ画像
腕足動物 リットニア リクソフェニ画像
腕足動物 リットニア リクソフェニ ラベル
腕足動物 リットニア リクソフェニ ラベル
学名
Lyttonia richthofeni
サイズ
112 mm
採取地
陸前高田市矢作町飯盛
時代
ペルム紀
地層名
上八瀬層
所蔵先
陸前高田市立博物館
解説文

岩手県陸前高田市で見つかった中期ペルム紀の腕足動物の化石です。腕足動物は一見すると二枚貝に似た形をしていますが、分類上は全く別の動物で、二枚貝が体の左右に殻を持つのに対し、腕足動物は体の前後に殻を持ちます。
リットニアは現在ではレプトダスと呼ばれる腕足動物で、魚の肋骨のように見える部分は触手冠(しょくしゅかん)というエサを取るための器官を保護している骨格のような構造です。
この標本は、旧陸前高田市立矢作小学校に長年保管されていたもので、1918(大正7)年に東北帝国大学(当時)の早坂一郎氏と博物学者の鳥羽源蔵氏によって鑑定された標本と見られ、当時書かれた標本ラベルも残っています。

※学名は現在の古生物学の知見からは再考が必要なものもありますが、標本の性質上、当時のラベルのまま表記しています。

参考文献

大石雅之・熊谷 賢・永広昌之・真鍋 真・本多文人,2013.旧陸前高田市立矢作小学校に保管されていた飯森産ペルム紀化石標本の古生物学史的意義.化石,93,123ー130.

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