コケムシ フェネステラ

陸前高田市立博物館

コケムシ フェネステラ画像
コケムシ フェネステラ画像
コケムシ フェネステラ ラベル
コケムシ フェネステラ ラベル
学名
Fenestella sp.
サイズ
108 mm
採取地
陸前高田市矢作町飯盛
時代
ペルム紀
地層名
上八瀬層
所蔵先
陸前高田市立博物館
解説文

岩手県陸前高田市で見つかった中期ペルム紀のコケムシの化石です。コケムシは群体と言い、小さな個体(個虫)が集まってひとつの大きなコケムシを形成し、水中の岩や貝殻などの固い部分に付着して生活をしています。
フェネステラは古生代を代表するコケムシのひとつですが、ペルム紀末に絶滅してしまいます。
この標本は、旧陸前高田市立矢作小学校に長年保管されていたもので、1918(大正7)年に東北帝国大学(当時)の早坂一郎氏と博物学者の鳥羽源蔵氏によって鑑定された標本と見られ、当時書かれた標本ラベルも残っています。

※学名は現在の古生物学の知見からは再考が必要なものもありますが、標本の性質上、当時のラベルのまま表記しています。

参考文献

大石雅之・熊谷 賢・永広昌之・真鍋 真・本多文人,2013.旧陸前高田市立矢作小学校に保管されていた飯森産ペルム紀化石標本の古生物学史的意義.化石,93,123ー130.

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