

- 学名
- Lyttonia richthofeni Marginifera flemingii Fenestella sp.
- サイズ
- 92 mm
- 採取地
- 陸前高田市矢作町飯盛
- 時代
- ペルム紀
- 地層名
- 上八瀬層
- 所蔵先
- 陸前高田市立博物館
- 解説文
-
岩手県陸前高田市で見つかった、中期ペルム紀の腕足動物やコケムシを含む化石密集砂岩です。陸前高田市矢作町では、ペルム紀の海生動物の化石が密集した状態で見つかる地層(上八瀬層)が分布することが古くから知られており、19世紀末には研究者がこの地を訪れていたとされています。岩石中にはさまざまな種類の化石が含まれますが、最も多く見られるのは腕足動物の化石です。
この標本は、旧陸前高田市立矢作小学校に長年保管されていたもので、1918(大正7)年に東北帝国大学(当時)の早坂一郎氏と博物学者の鳥羽源蔵氏によって鑑定された標本と見られ、当時書かれた標本ラベルも残っています。※学名は現在の古生物学の知見からは再考が必要なものもありますが、標本の性質上、当時のラベルのまま表記しています。
- 参考文献
大石雅之・熊谷 賢・永広昌之・真鍋 真・本多文人,2013.旧陸前高田市立矢作小学校に保管されていた飯森産ペルム紀化石標本の古生物学史的意義.化石,93,123ー130.